たのしいぷるぐらみんぐシリーズ

RCS を使おう講座

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第2回「RCS with Mule」
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・Mule でらくちん

今回は、RCS をサポートしてくれるエディター Mule 上から RCS ファイルを操作してみましょう。 まず、unya.c をチェックインしていない場合はチェックインしておきましょう。
% ci unya.c
この時注目しておきたいのは、 カレントディレクトリーから unya.c は消えているということです。 (これは、第0回でお話しした通りです)
% ls -F
RCS/

では、mule で unya.c を編集します。この時、 あらかじめチェックアウトして RCS/からカレントディレクトリーに unya.c を 取り出して来なくても OKです。

% mule unya.c
mule はカレントディレクトリーに指定したファイルが無い場合、 RCS/ というディレクトリから自動的に探しだしてくれます。


・MuleのRCSモード

さて、muleの画面右下に

(C RCS-1.3)

と表示されているでしょうか。これは「現在RCSモードで、このドキュメントの リビジョンは 1.3 だよー」という表示です。 また同時に、左下に

%%

と表示されていると思います。これは、リードオンリー状態を表していて、 RCSモードでは、 「チェックインされている」という意味も含んでいます。 では、unya.c を編集するために 「C-x C-q」 と入力して、 チェックアウト してみましょう。画面左下の「%%」が消えて

--

になったと思います。Mule 上では 「C-x C-q」又は 「C-x v v」で簡単にチェックイン/アウトの切替えができます。


・日本語でコメント

Mule上でチェックアウトができたので、今度は unya.c をちょびっと 変更してしてみましょう。いまは試しに、#include の 一行を追加してみます。
/*
 $Id: unya.c,v 1.3 1997/12/22 17:14:05 minatsu Exp minatsu $
*/
#include <stdio.h>

こんな感じです。追加できたら C-x C-s などでセーブしてから、 「C-x C-q」でチェックインしましょう。 するとバッファが一つ開いて、カーソルがそっちに 移動したと思います。ここで、今回の変更についてのコメントを書きます。

stdio.h をインクルードした。

第0回の時はコマンドラインからのチェックインだったので、泣く泣く(?) 「First Revision.」と英語でコメントを書きましたが、 今はMule上です。日本語もらくらく入力できますね。

コメントを書き終えたら、 「C-c C-c」で入力を完了します。すると、画面左下がまた 「%%」になってライトプロテクト状態になります。ところで、今、もう2箇所 画面上で変化が起きた場所があるのですが、気づきましたか〜?正解は、

 $Id: unya.c,v 1.4 1998/01/21 22:00:59 minatsu Exp $
ここと、

(C RCS-1.4)

なんです。チェックインが完了すると、Mule は新しいリビジョンを 自動的に取り出し直してくれます。それで、画面上のリビジョン番号や更新日時が ちゃんと新しくなってるんですね。

蛇足ですが、チェックアウトしたとき(つまり、ロック状態)は $Id$ の中の 一番後ろが「〜 Exp minatsu $」 になっていて、チェックインしたとき (だれもロックしていない状態)は「〜 Exp $」になります。 Exp の後には、現在ロックしている人のユーザー名が入るため、 こうなります。



☆いかがでしたか?

今回は、実際のプログラミング時に役立つ、Mule 上での RCS の操作について ご説明しました。Mule上ではコマンド一発(2ストロークですが)で チェクアウト/チェックインができて、大変便利です。 しかもコメントに日本語まで入れられて、もう言う事無しです(大袈裟な...)。 これであなたも、RCSの世界にだんだんはまってきたのではないでしょうか〜?

さて次回は、Mule上から新規ファイルを登録する方法と、 特定リビジョンとの差分を取る方法を御紹介しようと思います。 プログラミングをしていて、「この前の変更点はなんだっけー?」 とかいうこと、ありませんか?RCSを使っていれば、こんな時にも安心です。 それでは次回をおたのしみに!

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